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平成26年2月27日(木)デジタルデンティストリー IN徳島大学

私の母校の徳島大学の第一補綴の同門会の依頼で、CAD/CAMと歯科経営についての講演をしてきました。

会場には30人近い先生方に来ていただきました。2ヶ月振りの徳島でしたが、同級生で歯学部長でもある市川教授、同門会長である高田先生、一番仲の良い安田くんなど皆さんから暖かく迎えていただきました。

まず、驚いたことは徳大のCAD/CAM化でした。
2ヶ月前より以下の設備が導入されたばかりでした。
カボのアークティカ、ローランドDWX50、プロジェット460、identicaのキャド、センサブル(ペンタッチ)PWSのプリンターなどでした。その選択はほとんど早稲田トレーニングセンターのそれと似ていました。

さて講演の内容ですが、
恵生会の紹介、ヨシダのハピット、当会におけるデジタル化すなわち、CAD/CAMやCTとの融合、各種技工物、それと、当会の診療のベースとなるSJCD植松コースについてです。
CAD/CAM全般については、スキャナーでは3shapeのシェアが一番大きいこと、そして今後は口腔内スキャナーが伸びること、中でもiteroやTRIOSが。
ミリングではやはりシロナが一番だということ。
デンツプライのOEMにもなっている位ですから。
当会でも3/4にデンタルウィング3シリーズ+ローランドDWX-4のデモを行い、優れていたら導入する予定です。特に、保険のクラウン、クラスプのWAXパターンを製作したいのです。
先日行ったシロナの10周年記念パーティーの様子や早稲トレ、中部日本デンタルショーの内容も加えました。
また、私が米国で見てきたCAD/CAM事情について、例えば全般的にはスキャナーが良いが、ミリングがいまいちのこと。3Dプリンターセンターが多くなっていること、レーザーシンタリングの可能性が高いことなどです。セレックの特徴であるバイオジェネリックやブルーカム、特にinEOS X5のソフトSW4.2の性能の素晴らしさ、各種ブロックの材料学的な特徴、主に摩耗度などについてはシロナ(福岡)の中村さんから話していただきました。
また、私は今作っているCAD/CAM用のトレーニングルームについても披露しました。
その他、オールセラミックの形成のポイント、研磨キット、セメンティングについて、X線透過性、セレックの設計ソフトのうち、Bio generic copyとBio generic Reference Copyの素晴らしさ、大浦院長の(クラウンとラミネートベニア)、各種マテリアル、インプラントガイドのSICATについてCMGによる設計などが主な内容でした。
最後の方では「私の経営」について、主に、私の健康法やポジティブ思考、働く事の意義、改革の基本精神10ヶ条、ハワイ、矢沢、ジープ、釣り、ランニング、そして、業者の人達との絆、従業員との絆、すなわち周りの人たちに支えられている事への感謝でまとめました。
書き忘れましたが、4月から保険導入のグラディアブロックについて、それに関わるGCのAadvaなどについても話しました。

講演の後は高級そうなイタリアンで市川教授、高田先生はじめ、岡本先生、福岡からわざわざ来ていただいた中村さん、宮本さんたちとCAD/CAM談義をもういやになる程してきました。
帰りはわざわざ市川教授が私たちをホテルまで送っていただきました。あらためて教授の質実剛健さを感じました。
明日から東京でデータデザインとの打ち合わせです。

平成26年2月24日(月)株式会社ヨシダDH小戸奈々江先生による「ソニケアプラチナ、エアフロスのすべて」

レポート①
ソニッケアーの特徴
・31,000/分+左右5mmの振幅で、唾液を発砲させる => 液体流動力
(他の歯ブラシは1~2mmの振幅)
・バイオフィルムの除去
(手磨きではとれない細菌のかたまり)
・歯周ポケット内の菌は空気を嫌う為、ダメージを与えることができる。
(振幅5mmで振動する事で、ポケット内に空気を入れることができる)
・ステインの除去ができる(喫煙者・ホワイトニングの後戻り防止)
・マッサージ効果あり(無歯顎の顎底の清掃・義歯の清掃・舌苔除去・口臭のある人)
・唾液の分泌を促す(高齢者・ドライマウス)
・手磨きより磨耗が少ない(知覚過敏の人)
<手磨き>250g~300g<ソニッケアー>75~95g

患者さんへの説明では、
ソニッケアーは、「歯間・歯周ポケット内の汚れもとれる唯一の音波歯ブラシ」と説明するとわかりやすい。

他の電動歯ブラシとの違いは
振幅が他の電動歯ブラシより大きいので、唾液を発砲させることができる。
これはソニッケアーだけで、特許申請している。

ブラッシング方法
・歯頚部に対して斜め45度(特に歯周病の方)に
1か所4秒あてて、すべらせる(ゴシゴシこすらない)
・ブラシの交換時期は約3か月(ブラシが消耗すると、青色のブラシが白くなる)
・毛先が広がる場合、使用中にストロークしているので、磨き方を確認した方がよい。
・歯磨剤は、ジェルタイプのものや、着色のある人は低研磨のものが良い。

禁忌症例
ペースメーカーを入れている方は、主治医の許可が必要
(ソニッケアーから電磁波が出ているため)

ブラシの種類(以下、どれもミニとレギュラーの2種類のサイズがある)
・インターケアーブラシ(矯正患者におすすめ)
歯間の奥までキレイにする歯ブラシ
毛先が長い
・ダイヤモンドクリーンブラシ(スタンダード、ほとんどの患者さんにすすめられる)
自然な白い歯に近づける歯ブラシ
毛先断面がひし形なのでナイロン毛の密度が44%up
・センシティブブラシ(オペ後、根面露出している人)
やわらかい毛の歯ブラシ
歯に対する圧力を低下している

ブラッシングモード
・クリーン(通常のプラークを落とす)
・ホワイト(ステイン除去)たたくような動きとクリーンを交互にするので、振動が強い
・ガムケア(マッサージ効果)
それぞれに強さ設定があるので9通りの組み合わせができる
加圧防止センサーがついている(強く歯に当てるとハンドルに振動が伝わる)

エアーフロス
メリット(使用に向いている人)
・プラークの除去
・歯周病の腫れがひく
・歯肉を傷つけない
・歯牙の磨耗が少ない
・時間短縮
・矯正中、インプラント、子供の仕上げ
・フロスや歯間ブラシがうまく使えない人
(除去率はフロスや歯間ブラシの方が高い)
・新機能に連続噴射がある

デメリット(不向き)
・バイオフィルムは除去できない
・歯周病の改善は難しい
・腫れていて痛みのある人
・狙いを定めて使わないと取れない

価格
・ソニッケアー(本体とブラシが別売りなので必ずセットで購入してもらう)
本体¥17400(税5%)
ブラシ1本¥1200(税5%)
セット¥18600(税5%)

・エアーフロス
旧 ¥11340
新 ¥16800

感想
今回の講習で、ソニッケアーのダイヤモンドクリーン(ミニサイズ)を体験しました。
ヘッドが小さくて使いやすいのと、振動が大きいと感じました。
何もつけていない状態で使用しても唾液がよく出たことと、使用後の爽快感に驚きました。
使用して、くすぐったいと思われたスタッフもいて、その場合、3日~1wで慣れてくるそうです。
エアーフロスでは、水の勢いが強いので、狙いを定めるのが大事だとおもいました。
患者さんから質問を受けそうな事など説明していただいて、とても分かりやすかったです。

こども歯科:待鳥

レポート②
ソニックケアプラチナについて
特許取得済みの音波歯ブラシで、普通の歯ブラシでは落とす事が出来ないバイオフィルム(口腔内にある細菌の塊)を除去できます。

効果は、歯周病の予防、ステイン除去(ホワイトニング後の着色予防に有効)、マッサージ効果(無歯顎の方にも効果あり)などで、また、唾液の分泌を促すので、ドライマウスの方にも効果があるようです。

本体は、過圧防止センサーが付いているので、手磨きの約3分の1のブラシ圧で磨けます。
ブラッシングモードの設定が出来て、歯ブラシも3種類から選べるので、患者さんの口腔状態にあったブラッシングが出来ます。インプラント、ホワイトニング、矯正の患者さんにも使用可能です。
歯ブラシの毛先が消耗すると、青色のブラシが白くなって、交換時期をしらせてくれる機能が付いています。

エアーフロスについて
連続噴射が可能で食物残渣及びプラークの除去効果があるが、バイオフィルムは除去出来ないとのこと。歯間隣接面を除去出来るので、ポンティックや矯正ブラケットの周囲にも洗浄できます。水以外のマウスウォッシュなども入れることが出来ます。

感想
今回の説明会に参加させていただき、とても勉強になりました。
ソニックケアプラチナを体験しましたが、ブラシのヘッドもコンパクトで使いやすく、使用後も歯がツルツルして気持ち良かったです。是非、患者さんにも勧めてみようと思います。
また、ソニックケアプラチナは、無歯顎の方にも効果ありとのことには、びっくりしました。
今後のブラッシング指導などに役立ちそうです。

オレンジ歯科 西冨

平成26年2月8日(土)定期勉強会―BPSデンチャー・岡本先生症例発表・CAD-CAM保険対応inEosX5について・恵生会ベーシック診療総論,各論―

BPSデンチャー・岡本先生症例発表・CAD-CAM保険対応inEosX5について・恵生会ベーシック診療総論,各論

2月は長い長い勉強会になりました。
まず定期勉強会の前に現在研修中の研修医を対象に恵生会ホームページに紹介している「悩み別に探せる診療科目」について打ち合わせをしました。
要点は痛みのない麻酔、サホライド、エアフロス、歯周病と全身疾患との関わり、義歯総論、ドライマウスと歯科診療との関わり、口腔ケア、リハビリ、食事の体位、レーザーの多様性、ホワイトニングの補綴前処置の意義、ポケットプリザベーション、たい矯正歯科について、セレックブロックの特性、インプラント総論、歯ぎしりと睡眠の深さなどです。

定期勉強会についてです。
恵生会では今年度6名の歯科医師の就職が決定していますが、8月より就職予定の安武先生も今月より勉強会に参加することになり挨拶をしてもらいました。
BSPデンチャーについて導入の第一段階として要点と機材の展示を行いました。
実際にアキュトレーやセントリックトレーは診療室で使ってオリジナルのシステムを模索している段階です。
大浦院長にもアドバイスを頂き、保険診療でも効果を期待できるシステムが見つかりそうです。
来月はメーカーの講師を招き説明を受けます。
また、参考資料として山崎史晃先生のBPSを用いた総義歯臨床を引用しましたが、彼は私の知人の小倉の歯科医院に7年間勤務していたのですが、その間に総義歯症例はほとんどなかったと述べられています。
私のBPSに関する感想ですが、若くまた都会で勤務する歯科医師にとってみれば義歯に関わる診療が少なく、だから素人でも8割方完成できるシステムが必要なんだろうと思いました。
しかし恵生会では特に義歯の患者が年々増加しています。
地域性もあると思われますが、差別化も進んでいるのだと考えます。
保険の義歯が圧倒的に多い日々の診療においてBPSシステムの全てではないにしても一部取り入れオリジナルの義歯診療を模索していきたいと考えています。

岡本先生の症例発表について
上記にアップした通り、義歯の床外形と辺縁封鎖、咬合平面の重要性。
次はパナデント咬合器を使った咬合診断、キーワードはCRバイト、フェイスボー、ICP咬合高径、削合、CRジグなどです。
私は新人の岡本先生が既に臨床に使っている報告を受け、とても嬉しく思いました。

そして私は以下のことを補足しました。
総義歯で大切な要素、床外形、咬合平面、リンガライズドオクルージョン、舌房の広さ、辺縁封鎖、床縁の厚さ、高径の決定です。
参考文献は小出馨先生のデザイニング・コンプリートデンチャーです。私が日頃より電話で質問に答えて下さっているヘレウスクルツァーの小野寺保夫先生にはこの場を借りて御礼を申し上げます。

次は大浦先生のCAD-CAMの保険対応です。
小臼歯のハイブリッドセラミックについて形成、印象、バイト、調整、研磨、セットまでを細かく打ち合わせをしました。
特に調整はセット後に行う必要があります。
間接法ではこの度恵生会がいち早く導入するシロナinEos X5についての解説と症例の発表もありました。

定期勉強会終了後には希望者を対象に、恵生会ベーシック診療総論,各論について深夜まで講義、質疑が行われました。
とても疲れましたが私自身もとても参考になりました。

若い先生には期待しています。