月別アーカイブ: 2013年10月

平成25年10月30日(水) 新人歯科医師のためのセレックハンズオンセミナー

10月30日セレック勉強会レポート
伊豆味

セレックの特徴
CAD(イメージング)、CAM(ミリング)のワンデイトリートメントができる
印象材、石膏模型などの工程の変形を防げる
審美性、生体親和性に優れる
天然歯(エナメル質)と同じ摩耗度
魅せる歯科治療、歯科医院(患者さんの見える位置に置くことで口コミにもつながる)

オムニカム
パウダーフリーのため作業率アップ(パウダーは防湿が必要)
カメラの小型化(チップ16mmラウンド)により最後方臼歯の光学印象も可能
ビデオによる撮影
カラー再現によりマージンが確認しやすい

セレック形成時の注意
メーカーの指示通りに材料を使用する(接着性レジンなどのプライマー塗布後に5秒おくなど)
バーで削りだす事を考慮して形成をする(鋭尖がないようにする)

感想
先日、セレック実習が行われました。新しいオムニカムはビデオ撮影による光学印象で今までのものよりきれいに細部まで印象でき、また、パウダーフリーで患者さんの負担も減るなど、いろんな面で歯科の技術が進歩しているのを実感しました。さらに、カラーまでついて、患者さんにもイメージしやすくなったのも実用的だと思いました。
シロナの中村さんと草場さんにもわかりやすく説明などしていただいて大変ありがたく思いました。僕がセレックの形成をした模型を見て指導して頂き勉強になりました。また、セレックの機械の使い方や今後の展望などさまざまなお話が聞けてとても有意義な実習でした。

平成25年10月12日 定期勉強会「義歯難症例対応」講師:大浦、渡辺「麻酔、切開・剥離、縫合のテクニック(DVD)

勉強会レポート
青山直人

切開
・必要以上に長く延ばすべきではないが、十分な視野を得ることが大切であり、端から端まで切開を加える
・メスは直角に当てる。直角に切った創は鋭利で、正しく創面で縫合できるので治癒も早い
・一回の操作で切開することが望ましい。出血も少なく、良好な創傷治癒が得られる。
・使用目的に応じて、尖刃刀(No11)円刃刀(No15)彎刃刀(No12)を用いる。
・歯科小手術では、術野が狭く、繊細な技巧を必要とするため、執筆法が適する。

剥離
・ラスパトリウム等を用い歯肉を剥離する。

不良肉芽の掻爬
・不良肉芽は、残留すると治癒不全や術後出血の原因となるので、鋭匙で可及的に掻爬する。

縫合
・十分に止血洗浄を行う
・まず、歯肉弁側の歯肉に刺入した縫合針を骨膜に貫通させ、ついで固定側の骨膜に刺入させて歯肉を貫通
・縫合針は組織に対して直角に刺入する。このとき、ピンセットで粘膜骨膜弁を把持しながら縫合する。

縫合の種類
・単純縫合
・マットレス縫合
・連続縫合

清掃・消毒・表面麻酔
・超音波スケーラーで歯肉縁上縁下のバイオフィルム破壊。デンタルフロスも用いる。
・ブラシで消毒。唅漱剤も用いる。
・エアーで粘膜を乾燥し簡易防湿を行い表面麻酔

浸潤麻酔
・粘膜下注射、傍骨膜注射、骨膜下注射、歯根膜注射
・粘膜→歯間乳頭→歯槽骨の順に浸潤させる

伝達麻酔
下顎孔伝達麻酔
・十分に開口させ、下顎枝の内斜線を指先でさわる
・内斜線と頬咽頭縫線の中央で、下顎臼歯部咬合面より1㎝の高さを刺入点とする。
・刺入反対側の下顎犬歯と第一小臼歯の間に注射筒を置き、下顎咬合平面と平行にまっすぐ針を刺入する
・針先が骨に当たったら吸引テストを行ってゆっくり麻酔薬を注入する
・吸引テストで血液の逆流を認めた場合、針先を1~2mm引き戻す。下歯槽神経に針先が当たり電撃様痛を認めた場合も同様。

下顎水平埋伏歯抜歯術
・手は腰より高い位置
・ライティング、ピントを合わせる
・テラコート等で口唇口角の保護
・麻酔奏功の確認(口角、舌、歯肉)
・手指で形態、周囲組織を確認する
・遠心から近心にNo12、No15を用い切開
・歯肉溝切開し粘膜骨膜弁剥離
・舌側は脈管系が存在するため、頬側の骨を削合していく
・歯冠を分割し、頬側からへーベルをかけて脱臼させる
・歯の動く方向を確認し、邪魔な部分をさらに削合していく
・取りきれない場合さらに分割し、迷入を防ぐため下から上にかきあげる
・切削面は清掃、粘膜面と骨の間に破片がないか確認
・軟組織に迷入がないか確認して縫合へ
・スポンゼル填入
・ちぎれにくい角化歯肉で元の位置に戻るように縫合

10月勉強会レポート
岡本康太

義歯調整では何が原因で痛くなったかを調べる。痛いところだけ削ったのではだめ。
咬合をみることが大事。
双歯鈎ではレストを深く削るか対合を削る。
臼歯部咬合面再構成では旧義歯にレジンをもる。
上顎では吸着が大切。
下顎では臼後三角を覆う。
上顎では上顎結節を覆いハミュラーノッチまでのばす。

義歯の印象
全部床は旧義歯をつかう。そのままでもいいし、ペリコンパウンドで辺縁形成する場合もある。
旧義歯を使わない場合は個人トレーを使う。個人トレーを使う場合もペリコンパウンドで辺縁形成を行う。
部分床では、顎堤が吸収しすぎている場合は個人トレーを使う。
隙間が大きいときは既成トレーにモデリングコンパウンドを盛ったりする。
自費のときはボーダーモールディング法で印象。このときは個人トレーをつかう。
先に硬いシリコーン(トレータイプ)で枠組みする。このとき研磨面までのばす。
保険ではイソコンパウンドは研磨面の筋形成に使用する。

咬合採得
○ホッチキスでなく太めのワイヤーを熱してとめる。
○ブルーワックスでデンチャースペースをしらべる。人工歯の位置を決定する。
ブルーワックスで口腔内で筋形成を行う。
舌房の広さが広ければ問題ない。
パラフィンのろう堤の上にもって筋形成を行いすぐに技工室で埋没する。
○咬合高径の決定のとき、パラフィンだけではすぐ固まるのでイエローワックスをつかう。
パラフィンまでかませると早期接触がおこり変位するのでイエローワックスだけでかませる。
ろう堤の前歯部を削り臼歯部にイエローワックスを盛る。
前歯部は噛ませない。咬合紙がぬけるようにする。

平成25年10月5日(土)DH勉強会「誤嚥性肺炎と予防法について」講師:重宗、住吉、村上

◆誤嚥性肺炎とは
◆「こんなことでも起こる?」誤嚥
1細菌を含む分泌物の誤嚥
2胃食道逆流による分泌物の誤嚥
◆誤嚥性肺炎の発見法
◆嚥下性肺炎発症メカニズム
◆誤嚥性肺炎予防のための3つの因子
1器質的口腔ケア
2機能的口腔ケア
3経口摂取を可能にし免疫力を高める
◆嚥下機能の重要性
<原因>
<上手にむせる練習>・深呼吸と咳の呼吸練習 ・腹式呼吸の練習
◆肺炎のチェックポイント
◆ドライマウス
<原因><おもな症状><乾燥度チェック>
●唾液腺マッサージ(実習)
●口の周りの筋肉強化

セミナーを受けての感想
誤嚥性肺炎については今までにも何度かセミナーに参加したことがありましたが、日頃一般診療ではそこまで深くかかわる機会がなく、忘れていることもたくさんあることに気づきました。再確認できてよかったです。
また今回、講師を担当したDHの方が訪問診療の担当の方だったため、実際の現場のDHの目から見た様子を聞くことができとても参考になりました。
今後、一般診療のなかでも患者様やそのご家族に対してのアドバイスにつなげ、高齢者の方のQOLの向上にむけて役立てたいです。

オレンジ歯科 若嶋

誤嚥性肺炎と予防法

[誤嚥性肺炎とは]
水や食べ物、胃食道逆流物などが誤嚥によって肺に入り
細菌が増殖して炎症を起こすために発症する。
①細菌を含む分泌物の誤嚥→口の中の細菌(咽頭、喉頭、粘膜)
を唾液とともに誤嚥する
②胃食道逆流による内容物の誤嚥→消化液を含んだ食物によって
気道粘膜を傷つけて起こりやすくなる

<発見法>
・激しく咳き込む
・高熱が出る
・濃い痰が多くなる
・呼吸が苦しい

<予防法>
・口腔清掃により口腔内細菌を減少させる
・口腔リハビリを行う事により嚥下機能の回復を行う
・経口摂取を可能にし免疫力を高める

[嚥下機能の重要性]

<原因>
・歯が弱り、噛む力が低下
・唾液の量が減る
・顎や頬、喉の能力低下
・粘膜の知覚、味覚の低下
・注意力、集中力の低下
・脳卒中の認知症による障害など

<上手にむせる練習>
・深呼吸と咳の呼吸練習
・腹式呼吸の練習

<肺炎のチェックポイント>
・いつもと変わった様子はないか
・顔色や表情に生気はあるか
・咳や痰は出ていないか
・食欲はあるか
・微熱が続いていないか
・目の動きはどうか、目に艶はあるか
・息づかいは荒くないか
・呼吸の回数は多くないか・・・など

今回の勉強会で改めて私たちに出来る事として口腔清掃を日々行い
口腔リハビリのお手伝いをすることが大切だと実感しました。

アルファデンタル 渡部