(講師:大浦院長)
オールセラミックである
金属の裏打ちがない
パラジウムフリーでカッパーを含まない
➥銅を含むパラジウム合金のこと
パラジウム合金➡金属アレルギーを起こしやすい
パラジウム合金 成分表 金属アレルギーの症状
パラジウム・・・20.0% ・口内炎
銅 ・・・16.7% ・灼熱感
金 ・・・12.0% ・ただれ
銀 ・・・49.2% ・しびれ、痛み、味覚異常
豆やナッツ➡ニッケルが多く含まれる
症状(食べ過ぎると出る)
・手の平、足の裏の湿疹や膿
・全身の小さな発疹
・アトピーの悪化
・コインのような湿疹
セレックの特徴
・生体への為害作用がない
物質としての安全性が高い
・硬さ、熱膨張が少ない
エナメル質と近似している
・粒子が細かい(4ミクロン)
対合歯を傷つける事がない
MBは粒子が粗い
・プラークが付きにくい
・熱伝導率が少ない
セット後の冷水痛が起きにくい➡Hysが起こりにくい
・レジンセメントに対して接着力がある
・即日セット➡一番のメリット
浸麻が効いている間にセットできる
・ランニングコストが安い
患者さまもメリットを受ける➡価格が安い
治療の流れ
In,FCK,MBなど
・形成➞印象➞模型➞ワックスアップ➞埋没➞鋳造➞完成
印象、模型、埋没の時は、水と粉を使用する➞変形する
印象材 ・・・硬化➞収縮
石膏、埋没材・・・硬化➞膨張
セレック 1Dayの場合
・形成➞光学印象(カメラ)➞設計(CAD)➞削りだし(CAM)➞完成
変形がなく適合の良い補綴が作れる
患者さまへの勧め方
患者さま➞見た目を気にする人が多い
・ホワイトニング➞セレック
・インプラント➞セレック
基本➞全員の患者さまに説明
・根充した後に簡単に説明➞次回までに決めてもらう
即決は押し売りになるので考えてもらう
・男性の方で上顎3番の磨耗が激しい人はセレックが割れるのでジルコニアなどで対応する
セミナーレポート感想
今回の勉強会に参加して改めてセレックって凄いと思いました。今までセレックの特徴など分かっていたつもりでしたが、一つ一つの特徴の内容まで理解していませんでした。
例えば、In FCK などは印象、模型、埋没の時、水と粉を使用するため収縮と膨張を繰り返すこと。その結果、変形が起きて適合が悪くなり2次カリエスになりやすい。しかし、1dayのセレックの場合は、カメラでの光学印象をすることで変形がなく適合が良いので2次カリエスになりにくいことです。
レントゲンの比較を見せていただいた時、適合が全く違うので驚きました。
金属アレルギーのお話をしていただいた時、パラジウムの中には色々な成分が含まれていること。また、理事長が金属アレルギーについて書かれている文献を調べて印刷していただいた中に食べ物の豆やナッツの中にニッケルが多く含まれている為食べ過ぎるとアレルギーを起こしやすい。など初めて知ることも多かったです。
また、大浦先生のお話はとても分かりやすく実際の症例を見せていただきながらの説明だったので、実際の診療を思い浮かべながら聞くことができました。これからの診療の中で今回の勉強会のことをいかし、自信を持って患者さまにセレックを勧めていきたいとおもいます。
およそ1時間半の勉強会でしたが大浦先生のお話はとても面白く、あっという間に時間がすぎていました。また、理事長からの差し入れも美味しくいただきました。理事長、大浦先生ありがとうございました。
まりふ:上島