月別アーカイブ: 2012年11月

平成24年11月18(日)「実践!在宅療養支援歯科診療」セミナー(アクア博多会議室)

「実践 在宅療養支援歯科診療」セミナー

■講師
第1部 「高齢者の心身の特性」社会医療法人 若弘会 わかくさ竜間リハビリテーション病院 糸田昌隆氏
第2部 「緊急時対応」福岡リハビリテーション病院 歯科部長 平塚正雄氏
第3部 「口腔機能の管理」九州歯科大学 摂食機能リハビリテーション学分野教授 柿木保明氏

福岡市のアクア博多 B会議室で受講してきました。第1部では、平成23年には65歳以上の死因では第3位が肺炎になっていて、また亡くなる直接の死因の8から9割が肺炎でその主が誤嚥性肺炎と言われてました。

正常な嚥下には嚥下圧が必要で、高齢になると舌の働きが悪くなってこの圧の差が作れなくなって飲み込みが悪くなり、また舌の動きには舌骨の固定が不可欠で舌骨上下筋群の働きが重要になり、高齢になるとこれらの筋肉の働きが悪くなり結果的に飲み込みが悪くなり誤嚥を起こすことになります。

また咀嚼できるようになれば嚥下能力も高まれと言われました。第2部では、緊急にならない対応が必要で、患者にはいろ いろな病気をもっている人がたくさんいます。訪問診療において事前に患者の家族、主治医看護師、ヘルパーなどからその患者の情報を得ることが大切になります。

実際の診療にあたってはバイタルサインをみながら日頃とかわりがないか確認する。決して無理しないことが肝要。また何かあった時は冷静な対応が 必要になります。救急に連絡するか。主治医に相談することになります。

第3部では、主に唾液について話されていました。降圧剤で口腔乾燥、味覚異常が起こる。強い睡眠剤でも口腔乾燥が起きる。つまり唾液量が減少する。

また唾液が少ないと抗菌力が低下します。また多い場合では嚥下がうまくできてなくて口の中にたまっていることがあります。食事の際の体位が重要です。半座位か少しでも起こすこと。また食後1時間半ぐらいはこの状態を保つことで食道のぜん動運動で逆流防止になり誤嚥を防ぐことができます。最後に[口は命の入り口」と言われてました。今回のセミナーを受けたことで今後の診療に役立てたいと思います。
(正富 弘泰)

平成24年11月17(土)「TCと接遇」講師:はなふさ歯科医院河内利江様

◆TCとは
1:カウンセリング (初診カウンセリング、セカンドカウンセリング、リコールカウンセリング、補綴カウンセリング、矯正カウンセリング、フロアマネジメント)
2:TCに向いている人

◆接遇とは
Smile(笑顔) Smart(立振る舞い) Sincerity(誠意 真心) Specialty(プロ意識)Study(向上心) Speedy(時間)

以前から当院がTC導入について前向き考えていることを、聞いていました。
私なりにTCとは具体的にどういった仕事などかをネットや衛生士雑誌で調べてみましたが、その時は「これ、うちの医院に必要?それより先にやることがいっぱいあるんじゃないの?」ということが正直な感想で、自分自身あまり前向きに考えられませんでした。

しかし今回、河内さんのお話を伺い私が文書の中でイメージしていたTCという仕事よりももっと身近で柔軟な仕事なのかなという思いに変化してきました。セミナーで何度も繰り返し出てきたワードは「思いやり、気遣い」「相手の気持ちを理解し、共感する」具体例でわかりやすくお話しをしていただいたので、とても分かりやすく自分の普段の患者様に対する接し方に不適切なことはなかったか見直しをしながら聴くことができました。

カウンセリング方法についても教えていただいたので、いきなり本格的なカウンセリングは無理としても、ちょっとしたチェアサイドの患者様との会話に生かしていければと思います。まずは日常の診療で常に「思やりの心」をもち患者様の心をつかむ努力から始めたいと思いました。

次に大切だと思ったのは、「スタッフ間の情報の共有」です。患者様に満足していただく治療をするためにはその方の情報をスタッフ全員がわかっていないといけない、そのためにはどういう方法をとればよいのか?新しいテーマの発見になりました。こういった患者様の満足を得て医院を良くしようという思いの積み重ねがスタッフの向上心の維持につながる気もしました。まずは明日から自分にできることを少しずつやっていこうと思います。

セミナー後の食事会は河内さんを囲み、日ごろの仕事も忘れ大いに盛り上がりました。西京満天は地元の食材を使っていてとてもおいしかったです。
河内さんと、はなふさ歯科医院へ見学に行くという固い約束を交わして、食事会は終了となりました。

先日はなふさ歯科医院の河内利江さんに、トリートメントコーディネーター接遇についての講義をしていただきました。私が特に印象に残った事は、大抵患者さんが来院する本来の目的は、主訴以外にあると言われたことです。

その事を踏まえ、問診を書いてもらうこと 診療室でスタッフがどうされたかを聞くことは、大切なことだと感じました。接遇についても指導して頂き、改めて気が引き締まりました。またこのような機会があればぜひ参加したいと思います。

平成24年11月11日(日)日本デンタルショー2012「ノンメタルクラスプデンチャーの設計」(インテックス大阪)

日本デンタルショーに行ってきました。
今回の目玉は、ノンクラスプデンチャーの設計のセミナーです。

東京医科歯科大学臨床教授の谷田部優先生によるノンクラスプデンチャ―の為の材料や症例の選び方、設計の考え方、技工操作の留意点等でした。

印象深かった点は、義歯の安定の為には、1に支持、2に把持、3に維持でした。
その為には、金属のレストや補強線、ボールクラスプなどが必要な事。傾斜した支台歯に対しては、アンダーカットを有効利用すること。鉤歯は、歯冠形態修正する必要があることなどでした。

ヨシダのブースでは、新型ユニット、デザイン性の良いクラレスや教育実習用マネキンのデンタロイドが注目でした。
デンタロイドの周りには大学関係者が多く見学されており、私の母校の中野教授にもお会いしました。

シロナのブースでは、社長はじめ部長の方々と挨拶を交わし、同行した坂本先生とハワイのコナコーヒー(ホノルルコーヒージャパンの出店)をご馳走になりました。

結局会場が余りにも広く、何カ所にも分かれていたのですべては見れませんでした。
九州デンタルショーは1日でじっくりと見学できますが、日本デンタルショーは2日位必要だと思います。

会場を後にし、せっかく大阪まで来たので、以前子供達とも来たことのある難波花月を嫁と見て、道具屋筋で立派な出刃包丁をお土産に買いました。

昼食で立ち寄ったお好み焼き『福太郎』はとても待たされましたが、帰ってネットで調べてみると大阪1人気があるということで、とてもラッキーでした。

平成24年11月10日(土)定期勉強会・症例発表(11月)

今月は症例検討会でした。
その前に理事長から前回のセミナーについての確認がありました。

・テルプラグ
・オールジルコニアについて
・ムーシールド
・CTの使用状況とテキスト本
・エムドゲイン
・GCのインプラント
・セレックの普及状況
・咬合診断

最後に技工についてのお願い
つまり再バイトや再印象のないように、必要のない対合や個人トレーを作らないように少しでも残業続きの技工士さん達の負担を減らそうということでした。

症例発表1:松田先生 「前歯のウォーキングブリーチとガムラインの修正について」

GPだけか歯槽骨整形をするかの判別、エンドカッティングバーの使用、フラップ作成時の縦切開について
ブリーチングの具体的な方法は、低濃度の過酸化水素を使用して2週間くらい行う。失活歯のベニアの時も行う。
歯牙てい出のやり方
あと大浦先生からモックアップの使用について、すなわち患者説明、GPや骨整形の目安として
総合評価80点
松田先生、大変お疲れさまでした。

症例発表2:高山先生 「エムドゲインについて」

適用症例はP3でなくて咬合性外傷やフードインパクションによる一壁性の垂直性吸収。
手順はフラップ、ルートプレーニング、エッチング10秒(EDTA)、エムドゲイン
3カ月後にマージンが安定してから補綴を行う
ホワイトニングも併用する
エムドゲインは止血してから根面につける
骨補てん材は使用することもある。(上皮を陥入させないため)
総合評価100点・・と言いたい所98点

症例発表3:大浦先生 「オベイトポンティックについて」

抜歯直後のフルオベイトは2、3ミリ挿入し治癒後は1、2ミリ粘膜に入っているようにする。
セミオベイト(抜歯窩が治癒した症例)は、8Rで削りテックにレジンを盛って、貧血帯が3分で戻るくらいに調節する。
また、抜歯直後にはテルプラグも併用した方が良い。
「セレックバージョンアップについて」
いままで1歯ずつのデザインが5、6本同時に出来るようになったので、6前歯が午前中に完成するようになった。
同時に、精度も上がり手作業のラボワークより高精度である。
「ベニアの形成について」
まずホワイトニングを行う。切端を1ミリ落とすバットジョイントの方が、はがれにくく、咬合関係も良い。