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平成24年7月7日(土)8日(日)■福岡SJCD第4回「よくわかる審美修復治療」

講師:植松厚夫先生

「よくわかる審美修復治療」の第4回目を受講してきました。
今回はコンポジットレジン修復とオールセラミック修復に関する講義と、具体的なプレパレーションの実習でした。

臨床の中で使える具体的なテクニックや知識を、多くの症例をもとに講義が行われ大変勉強になりました。

平成24年7月7日(土) ■定期勉強会「インプラントデザインファクターの臨床への示唆」

講師:長崎大学澤瀬隆教授

今月の勉強会は、『インプラントデザインファクターの臨床への示唆』と題し、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔インプラント学分野の澤瀬隆教授に講演して頂きました。
以下にその内容をまとめました。

今年の一月、NHKのクローズアップ現代でインプラント治療のトラブルが近年急増しているという報道があり、インプラントが非常に危険な治療法であるかのようなイメージが広まった。

トラブルの内容はインフォームドコンセントの不足によるものがほとんどで、金額の大きな治療法だけにインフォームドコンセントが非常に重要である。インプラントが義歯に比べ残存歯の保護効果が高いとの統計結果もあり、症例をしっかり見極め、適切に治療を行えば、高い成功率、プラスの咬合支持、残存歯の保護効果が期待できるすぐれた治療法であることは間違いない。

現在、数多くのインプラントシステムが存在している。実際にインプラントシステムを選択し使用する我々としては、どれを選択すべきか判断に困る状況である。
ジョイント部の様式にバットジョイントとテーパージョイントの2種類があり、バットジョイントのほうがわずかに遊びがあるため、マイクロリケージが生じジョイント部まで骨が下がってしまうものの、上部構造が破損する危険性は少ない。逆に、テーパージョイントでは強固に固定されておりマイクロリケージがなく骨が下がることは少ないが、ビスが破損するなど上部構造に破損を来たしやすい。

また、埋入窩の口径、皮質骨の厚み、フィクスチャーの形態によって初期固定の強さや埋入時のトルクが変わってくるが初期固定を大きく求めすぎて埋入窩を小さくすると骨に負担がかかり2次固定が得にくくなるし、2次固定を求めるあまり埋入窩の口径を大きくすると初期固定が得られない。
適切な初期固定のためには、〈インプラントプロファイルに応じた埋入窩形成〉と〈皮質骨厚さに応じた埋入窩形成〉が必要である。

結論として、それぞれが自らの使用するインプラントシステムの特徴を十分に理解し、またその得手不得手を踏まえ、さらに適用する症例を十分吟味した上でのインプラント治療が求められている。