月別アーカイブ: 2011年3月

平成23年3月30日(水)、31日(木) ■最先端の歯科技工CAD/CAM&IDS報告

3月30・31日長崎大学澤瀬教授と福井技工士さんと理事長と私新井とで大阪の和田精密本社と大信貿易に行ってきました。
和田精密では先般開催されたIDSの報告を樋口常務から伺い、CAD-CAMのシステムを見学し、その後7階までの全フロアを見学させて頂きました。
スーパーセラミストである木村副工場長さんの話や、生産管理部長である永島さんの話はとても参考になりました。

次は、大信貿易の中島社長さんのセミナーでしたが、詳しいことは省きますが、我々一般の歯科関係者が知らないうちにここ数年で歯科技工は大きく変化する事が分かりました。
補綴物が保険から除外されること、自動車産業からも参入するCAD-CAM産業化が進むことなどです。
3Dプリンターや、スキャナー、CAD-CAMや工業用ミリングマシンなど、まるで目から鱗でした。
早速、我が技工部でも最新の3シェープのCADシステムを購入してゼノシステムを導入し技工業界の一歩先を進もうとしています。
この場をお借りして、有意義な機会を提供して頂いた和田精密の関係者の方、大信貿易の関係者の方、福井技工士及び澤瀬教授にお礼申し上げます。

平成23年3月26日(土 ) ■小児期の歯内療法、外傷と咬合誘導

九州歯科大学牧憲司教授

九州歯科大学、口腔機能発達学分野の牧 憲司教授にお越しいただき、「小児期の歯内療法、外傷と咬合誘導」について講義をしていただきました。
「The child is not a little man」
小児は肉体的、精神的、生理的、機能的にも成人とは異なる、ということ。小児の歯科治療においては、医療事故も起きやすく安全な治療のため、ラバーダム防湿は必要不可欠なものである。ペインコントロールや行動療法を行い小児との信頼関係を築くと共に、「小児歯科治療の三角」という患者、保護者、医療従事者の相互関係を得られるよう努力しなければならない。
乳歯の歯内療法の留意点としては、歯髄病変の的確な判断が困難であること、生理的根吸収の問題、根管が複雑多岐なこと、歯質が非薄なことなどが挙げられる。幼若永久歯の歯内療法としては、極力、歯髄の保護に努める。
アペキソゲネーシス:幼若永久歯は萌出直後にう蝕に罹患していることがよくある。いったんう蝕に罹患すると、その進行も速く、歯髄処置が必要なこともしばしばである。このような根未完成歯の歯髄を可能な限り保存し、歯根の発育根尖閉鎖を期待する方法がアペキソゲネーシスである。したがって、その適応症は歯髄に生活反応が認められ、かつ、急性症状がないものである。
アペキシフィケーション:1969年にフランクによって提唱、幼若永久歯のう蝕は急速に進行し、短期間で歯髄に達し、歯髄炎を越えて歯髄死に陥っていることも珍しくない。このような場合、歯髄の生活力を期待できないので、根尖歯周組織の生活力を利用して加圧根管充填ができるまでに、根尖閉鎖をさせようという方法である。
外傷については、乳歯外傷の後継永久歯に及ぼすの影響は、全乳歯外傷の約37%、3歳以前の外傷では後継永久歯の減形成や形態異常を起こす可能性は約50%と高いものになるということ。幼若永久歯の陥入の場合は、2mm程度引き出して再萌出と根尖閉鎖を期待する。これは2mm以上引き出して、2度目の脱臼をさせないことと、引き出すことによって根尖の血流をよくすることが目的。ヘルトビッヒ上皮鞘は感染には強いが機械的刺激には弱いことによる。
また、今回は時間的な関係で咬合誘導については次回ということになりました。
牧教授には遠いところわざわざお越し頂き貴重な講義をありがとうございました。
また、講義終了後、渡辺理事長より、今日息子さんの治療をしてカリエス除去時に露髄したので生切処置をしたこと。このとき、恵生会グループの理念でもある「自分の家族にしたい治療をすべての患者様に提供する」ことの重要性を改めて認識しなおしたとのこと。
また、カリエスがここまで大きくなるまで気づかなかった自分が情けないとのお話がありました。Dr全員改めて簡単に抜髄や抜歯をするのではなくできる限り歯髄や歯牙の保存に努め、また今後恵生会として、3MIX、プロルートMTA、ボンドフィルSB、クリスタルアイ、位相差顕微鏡、などを導入していき、活用していこうと思いました。

平成23年3月19日(土 ) ■ボンドフィルSB

岡山大学吉山昌宏教授、サンメディカル株式会社様
本日は岡山大学の吉山教授と、スーパーボンドで有名なサンメディカルの方をお招きして発売開始されたばかりの「歯に優しい、しなやか系接着充填材」の説明と実習がありました。
3月はセミナーがたて続けにあったため、出席者が少なかったのですが、みな熱心に講義を聴き、質問や実習に取り組んでいました。
教授の講義の概要は、時代は大きく削るからMIへ、そして今FILLINからCOATINGへ移行していることでした。
TSL(tooth surface loss)の主な原因は咬もう、磨耗、酸触、WSD,咬合不全、アブフラクション,歯根露出、漂白等で酸性の食べ物、飲み物の多い現代の病気であること。
特に中東に多いそれは、コーラの取りすぎに砂漠の砂が口に入り咬むことで進むこと。
また吉山教授の講義は去年「ためしてガッテン」にもでた、知覚過敏にも及びました。
新製品の特徴は水分があってもよく、しなやかで、研磨性もよいことです。
特に完全防湿の困難な訪問診療に向いていそうでした。
さっそく恵生会では岡山大学と連携してボンドフィルSBのモニタリングをしていくことになりました。
講義出席者におみやげを配った後、我々は夜の街に繰り出しました。
そして、かたずけられたテーブルの上での教授のオタケビは、早朝まで防府の街にこだまし続けました。
ローラー!
渡辺徹